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「魂の感性」が持つ力とは?

回天特攻隊として

国のために自らの命を犠牲にした18才の若者が
出撃前に母にあてた手紙があります。

18才の若者が出撃前に母にあてた手紙

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お母さん、
私は後3時間で祖国のために
散っていきます。

胸は日本晴れ。

本当ですよお母さん。少しも怖くない。

しかしね、時間があったので考えてみましたら、
少し寂しくなってきました。

それは、今日私が戦死した通知が届く。

お父さんは男だからわかっていただけると思います。

が、お母さん。
お母さんは女だから、優しいから、涙が出るのではありませんか。

弟や妹たちも
兄ちゃんが死んだといって
寂しく思うでしょうね。

お母さん。

こんなことを考えてみましたら、
私も人の子。やはり寂しい。

しかしお母さん。

考えて見てください。
今日私が特攻隊で行かなければどうなると思いますか。

戦争はこの日本本土まで迫って、

この世の中で一番好きだった母さんが
死なれるから私が行くのですよ。

母さん。

今日私が特攻隊で行かなければ、
年をとられたお父さんまで、銃をとるようになりますよ。

だからね。お母さん。

今日私が戦死したからといって
どうか涙だけは耐えてくださいね。

でもやっぱりだめだろうな。
お母さんは優しい人だったから。

お母さん、
私はどんな敵だって怖くはありません。

私が一番怖いのは、
母さんの涙です。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

これが、18歳の若者がお母さんに宛てた手紙の全文だ。

読んでみて何を感じただろうか?

 

本当は、母は優しいから泣くのではない。
どんなに代わってやりたかったという、
親として、身のちぎれる思いで泣くのだと思う。

この18歳の若者が母に宛てた手紙を読んだら、
泣けて涙が止まらなくなる。

それは、なぜだろうか?

人間としての誠真実を「魂の感性」が感じ取っているから。

手紙の言葉の中に、
同じ人間としての誠真実を感じるからだ。

これこそが「魂の感性」を持つ
人間である証なのだ。

頭で考えるのとは真逆の世界。考えないで、ただ感じる世界。

考えなくても伝わるということ。
考えなくても感じて解るということ。

本当に大事なことは、考えなくてもわかる。

「魂の感性」が持つ力とは何か?

それは「人の痛みを自分の痛みにできる力」、
「人の喜びを自分の喜びとして感じ取る力」。

そして、自分の喜びを人に感じとらせる力でもあるのだ。

感じ取る力と感じ取らせる力。

これを失っている人間は
人の上に立ってはいけない。

 

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