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腑に落ちない

「腑」とは「腸」のこと。はらわた。
「腑」は「考え」や「心」が宿るところだと、昔の人は考えた。
自分の血肉となり、自身の魂が宿るところだと。
「心の底」という意味があったのだ。
だから、「他人の意見が心に入ってこない」
つまり、「納得できない」という意味で、
「腑に落ちない」という言葉を使う人が多い。

腑に落ちる

しかし、本質的な使い方ではない。
「腑に落ちる」には、落とす力が必要なのだ。
実行を躊躇しない「実感」がある、ということ。
単に頭で理屈を理解するだけではなくて、
そこに「実感」が伴った「実感➕理解」した状態。
それこそが「腑に落ちる」ということ。

頭だけで考えてわかる世界ではなく、身体ごと「感性」で感じて解ること。

「腑に落ちた」ということは、
それに従って行動できるということ。

だから、間違ったことを落とし込んでしまうと
危険なこともある。

その反対で、

「腑に落ちない」というのは
「理屈では正しいと思っても実行をためらってしまう」という状態。

腑に落ちないことがある時というのは、
間違った理屈ではないか、と疑った方が良い場合が
得てして多いものだ。

行ってみて「なるほど」

その理屈が正しいのに「腑に落ちない」としたら、
身体で覚えるしかないのだ。
数をこなしてその感覚・その世界に慣れるということ。
実践してみて「なるほど」と言って膝を叩き、
「合点が行く」のであれば、その時こそ
「腑に落ちた」のである。

 

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