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魂を科学する最前線

近い将来、
肉眼では見えない世界のこと、
例えば、魂、大いなる者、神の存在。

これらのことが、
科学的に解明されるかもしれない、
そう感じさせる科学上の発見が相次いで来ている。

ミクロの世界の最前線は、
一体、どうなっているのか?

現在、物理学の最前線は、量子物理学である。

極小(ミクロ)の世界での新発見が続く。

かつては、原子が最小の物質、と考えられていた。
それからしばらく経って、
原子は、原子核と電子から成り立っていることが解った。

原子という単位よりもさらに小さな世界。
その世界を知るのが、量子物理学である。

その、電子とは?
量子の一つ、である。

量子とは何か?

例えば、海では海水によって波が形成される。
その「海水」と「波」の違い。

海水とは紛れもなく「物質」である。
しかし、「波」は、
「海水」の部品要素としての「物質」ではなく、
海水のある「状態」を指している。

電子は「物質」ではなくて「状態」だ。
ただし、海の「波」の場合の「海水」にあたる物質が、ないのだ。

このような特別な存在を、
ただの物質と区別するために、「量子」(quantum) と名付け
そう呼ぶようになったのだ。

我々が精神論的に使う「エネルギー」というのも、
実は、この「量子」である、
と考えて良いだろう。

そして、「量子」には
最小単位、という意味がある。

物質を構成する最小単位を「素粒子」と呼ぶ。
人間の身体をはじめ、
あらゆる物質は「素粒子」から成っている。

これ以上、小さい単位にすることができない、
そういう最小単位という意味においては、
「量子」=「素粒子」 である。

電子は、
波のような「波動性」を持っている。
ただし「海水という物質からできた波」ではなく、
要するに「何かの波」ではなくて「波だけ」なのだ。

つまり、「状態」だけを指しているのだ。

そこで、その電子の波の「状態」が
具体的にどのような「波=波動」になっているのか?
それを調べて解明しよう、というのが量子物理学の目的の一つだ。

その後の研究の結果、
原子核は、中性子と陽子から成り立っていることが解った。

そして最近では、
その中性子が、クォーク、グルーオン、
と呼ばれる「光子」から成り立っていることが解った。

そして、これらの量子には、「質量」がない。
質量が「ゼロ」ということ。

物質を極小まで突き詰めていくと、
質量がゼロになる「量子」の存在に出会う。
これはもはや物質とは呼べない。

あえて呼ぶとするのなら「情報」に近い。

そう考えてみたとき、

この宇宙に満ちているエネルギーというのは、
ある意味、一つの考え方ではあるが、
物質化される前の「情報」の状態だと考えられる。

エネルギー的な考え方で
人間として大事な生き方を認識したり、
物事の捉え方に新しい価値のある意味を見出す。

そういう従来の哲学を超越していくような
新しい哲学(フィロソフィー)。

私が勝手に分類するとしたら、
進化系エネルギー認識哲学。
あるいは「量子哲学」と言ってもいい。

逆に言えば、量子物理学の進歩に負けないだけの、

そういう思想や哲学が、今、必要になってきているのだ。

なにそれ?

どう感じようが、どういう御意見があろうと
あなたの勝手だ。

物理学が、新しい発見と共に進化発展してきた。

この物理学の歴史と同様に、
人類の、人間の、進化成長によって、
哲学や、認識論、宗教などの役割にも、
当然のように変化があってしかるべき。

進化系で俯瞰して捉え直してみる動きがあっても
何も不思議なことではないと
私は感じている。

何が言いたいのかというと、
「思考=情報=量子」は、
逆から再現すると、「物質」になるのだということ。

要するに言いたいこととは、

「思考は現実化する」のだ、ということ。

私が読んだ本で非常に感銘を受けた本がある。

科学と魂の世界を橋渡しする世界の第一人者と言われている、
ブルース・リプトン博士の著作。

「思考のすごい力」ー 心はいかにして細胞をコントロールするか

という本だ。
思考のすごい力

ただ単に「信じる」というレベル
(自己都合によって信じたり信じなかったりする)
そういうレベルから、
いつ何時、何処にいても「信じ切る」というレベルまでのギャップ。

河合純也の言葉の中にもある。
「信じる」と「信じ切る」は全くと言って良いほど違うことだと。
似て非なることだと、そういうニュアンスを彼の言葉で言っていたと思う。

このギャップ差を埋めたい人には、一読をお勧めしたい本だ。

思考が現実化しない人には、
大きくは2つの問題点があると考えられる。

・イメージが鮮明では無く、明確になっていないこと。

・信じる、ということのレベルが「信じ切る」レベルに達していないこと。
(あるいは「決断」していないこと=決めたはずのことが簡単に覆される)
ある意味では、
著名な哲学者、思想家や、適当なことを言っているスピリチュアリストよりも、
進化している「量子物理学者」の方が、余程、
宇宙の真実に近く、先行していると言っても差し支えないのだ。

この本は、

「セルフ・エンパワーメント」=「自らに力を授ける」

そういう本なのだ。

細胞生物学者として科学の世界に入ったリプトン博士。
1973年にウィスコンシン大学医学部解剖学科に所属した。

1982年から量子物理学の原理の吟味に取り掛かり、
細胞の最外層を成す細胞膜がコンピューターのチップと同じ役割をすること、
つまり、細胞膜が細胞の脳に当たることを示した。

1987年から1992年まで、スタンフォード大学医学部で研究を行い、
細胞膜を介する作用により、「環境」が細胞の振る舞いや生理的状態をコントロールし、
遺伝子のスイッチを切り替えることを示す、画期的な研究を成し遂げた。

この研究成果は、従来からあった、「生命は、遺伝子によりコントロールされる」という、
当時までは確立された見解に対し、真っ向から対抗する発見だった。

この発見は、科学において最重要分野の一つである、「エピジェネティクス」の先駆けとなった。
言葉の定義から説明すると、「エピ」は外側とか離れてという意味で、
「ジェネティクス」は遺伝学のことだ。

つまりエピジェネティクスは、
従来考えられていた遺伝学の外側で働いている力、
外側で働いている仕組みを研究する学問だ。

人生は遺伝情報で決定されるという、
ある種の宿命的な考えである「遺伝子決定論」が覆されて、
もっと遺伝子の働きというのは自由自在だ、という見方に転換されていったのだ。

その後、多くの科学者の論文によっても、
リプトン博士の考えが正しいことが改めて証明されている。

人間として生きる、自分の心の在り方が、身体の機能をコントロールする、という
メカニズムの重要性を認識し、また不滅の魂の存在を感じさせるに十分な研究成果として、
最先端科学が示す事実が、心身医学や霊的な原理とぴったりと調和することを説いている。

 
科学と魂(スピリット)の橋渡しをする第一人者として、
ブルース・リプトン博士は、国際的に認められている。

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